大学別分析レポート
データネット2013

岩手大学
岩手大学

■人文社会<前>では、高得点層に大きな変動は見られず、前年並の難易が予想される
法学・経済<前>の過去4年間の実質倍率は、1.9倍→1.7倍→1.5倍→1.9倍と2012年度入試において減少に歯止めがかかった。一方、人間科学<前>の実質倍率を確認すると、2011年度入試では人文社会<前>4学科の中で唯一2.0倍を超えたが、2012年度入試では1.7倍と落ち着いた入試が展開された。データネット度数分布を確認すると、いずれも高得点層に大きな変動は見られず、前年並の難易が予想される。人文社会<前>の各学科のB判定値得点率は、法学・経済と人間科学が67.8%、国際文化と環境科学が64.4%となる。

■工<前>は3学科でやや難化が予想される
機械システム工<前>、電気電子・情<前>、マテリアル工<前>では、高得点層の増加が目立ち、やや難化が予想される。工<前>の各学科をB判定値得点率が高い順に並べると、応用化学・生命工(60.0%)、電気電子・情と機械システム工(58.9%)、マテリアル工(57.8%)、社会環境工(56.7%)となる。
工<後>では2012年度入試より全ての学科で、センター試験と個別試験の配点、並びに、個別試験科目に変更があった。学科ごとに異なった配点は、全学科ともに450:200に統一され、いずれも個別試験の配点比率が高まった。また、個別試験科目は全学科ともに面接から、数学と理科になった。
2012年度入試における工<後>志願者の前期出願先を確認すると、岩手大・工<前>志願者は90人中2人合格、東北大・工<前>志願者は72人中65人合格、北海道大・総合理系<前>志願者は20人中10人合格であった。

■共生環境<前>ではやや難化が予想される
共生環境<前>は第一志望者数は対前年103%とやや増加。高得点層の増加も目立ち、やや難化が予想される。
農<前>は、共同獣医<前>を除く全ての学科でセンター試験と個別試験の配点が900:300と合計点数の4分の3をセンター試験が占める。2012年度入試結果調査によるとセンター試験の得点順に合否が決まる傾向が強い。各募集単位のデータネットB判定値を出願の目安にして欲しい。