大学別分析レポート
データネット2011

北海道大学/個別試験出願目安は総合文系<前>80.0%、総合理系<前>78.3%
2011年度入試変更点 「総合入試」が新規導入される。「総合入試」は前期日程のみで実施され、文系・理系それぞれで募集が行われる。既存の学部別入試も継続して実施されるが、理学部、工学部、薬学部、農学部の各学部の前期日程は「総合入試」のみでの募集となり、他学部でも募集人員の一部が「総合入試」に割り振られる。また、医(医学系)、医(保健/看護学)、医(保健/作業療法学)で後期日程が廃止されるなど、募集人員や入試科目も含め、大きく変更される。
文系学部、理系学部全体の動向 総合文系<前>含む文系学部前期日程の志望者数は1586人(前年比110%)、総合理系<前>含む理系学部前期日程の志望者数は3704人(前年比109%)と増加している。
「総合入試」の志望概況 総合文系<前>は募集人員100人に対して志望者数286人、総合理系<前>は募集人員1027人に対して志望者数2592人となっており、募集人員に対する志望者数の割合は総合文系<前>が286%、総合理系<前>が252%となっている。総合理系<前>の重点選抜群別志望者数では数学重点選抜群(募集人員:130人/志望者数:309人)、物理重点選抜群(募集人員:235人/志望者数:566人)、化学重点選抜群(募集人員235人/志望者数:509人)、生物重点選抜群(募集人員177人/志望者数:404人)、総合科学選抜群(募集人員:250人/志望者数:804人)となっており、募集人員に対する志望者数の割合では総合科学選抜群が最も高くなっている。データネットB判定値得点率は総合文系<前>80.0%、総合理系<前>78.3%であり、これを出願の目安としたい。(総合科学選抜群のみデータネットB判定値得点率80.0%)
医(医学系)<前>の志望者数が大幅に増加 医(医学系)<前>の募集人員が92人→97人と5人増加する。更に、入試変更点としては、個別学力検査で「面接」が新たに課され、2段階選抜の倍率が5倍→3.5倍へと変更される。志望者数は前年比134%と大幅に増加している。目安となるデータネットB判定値得点率は88.3%。
医(保健/看護学)<前>の志望者数が増加 医(保健/看護学)、医(保健/作業療法学)で後期日程が廃止され、また、個別学力検査において数学III・Cが課されなくなる。医(保健/看護学)<前>の志望者数が増加している。目安となるデータネットB判定値得点率は73.3%。
水産<前>は募集人員の減少率に応じた志望者の減少率がみられる 募集人員が164人→105人と前年比64%に減少する水産<前>は、志望者数が前年比68%とほぼ同じ割合で減少している。2011年度入試では「総合入試」が新規導入される中、前期日程の学部別入試で募集人員が相対的に多いことから、データネット後に他学部や「総合入試」からの志望変更による流入の可能性も否めない。目安となるデータネットB判定値得点率は73.3%。
AO入試の欠員について AO入試合格者が募集人員に満たなかったため、募集人員が理(物理)<後>5人→10人、理(生物/生物学)<後>5人→6人、理(地球惑星科)<後>5人→7人に増加する。