全体概況

データネット志望概況

 

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1. センター試験の平均点はダウン 6−7文系…555点 5−7理系…573点
 

 センター試験の予想平均点は前年よりダウンし、前年度と比較して文系は−21点、理系は−18点となった。特に平均点ダウン幅が大きかったのが、国語、英語筆記である。

2. 私立大のセンター方式・・・募集人員増ほど志望者数は増加せず
 

 年々募集規模が拡大している私立大のセンター方式であるが、募集人員の増加幅ほどには志望者数は増加しておらず、募集人員の多い人文科学系統、経済・経営・商学系統、工学系統でもほぼ前年並となっている。全体的に落ち着いた志望動向である。

3. 各学部系統別の特徴的な志望状況 ※国公立大の状況
 

・文系学部系統の志望者数は概ね前年並
・農・水産学系統は獣医学・畜産学系統を除き、志望者数増加
・歯学系統、薬学系統などで志望者数の減少が目立つ

4.
大幅な募集人員増が行われる医学科
医学科志望者にとってはややチャンスが広がる見通し
 

 医学科定員の増員策を受け、医学科の2009年度入試の入学定員は前年と比べて約10%増える。国公立大の一般入試においては6%強の募集人員が増加するが、医学科の人気は落ち着いており、データネットの志望動向では志望者数が前年を下回っている。このため、医学系統全体ではややチャンスが広がると考えられる。なお募集人員の増員分の振り分け先は、国公立大においては前期日程に、私立大においては一般方式へ振り分けられる大学が多くなっている。
 また、医学科では引き続きセンター試験で理科3科目化の動きもあり、2009年度入試では岡山大と徳島大で新たに理科3科目が導入される。このような大学においては入試科目負担の増加から志望者数が減少している。センター試験で理科が3科目から2科目に負担軽減される大阪大・医(医)は、志望者数の増加が予想されたが、前期日程は指数95と減少している。

医学科の募集人員・志望者数の動き(国公立大一般入試)


2009年度入試で理科3科目を導入・2科目に変更する国公立大・医学科の志望動向


5. 難関国立大を中心に後期日程の廃止・縮小が更に進む
 

 2007年、2008年ほど大規模ではないものの、2009年度入試においても、難関国立大を中心に後期日程が廃止・縮小されるため、その影響をふまえて出願したい。

2009年度入試で後期日程を廃止・縮小する大学・学部<一部抜粋>