大学別分析レポート

東北大学/文学部で後期が廃止となり、後期が残るのは経済学部と理学部のみ
後期が廃止される文学部 文学部は2009年度入試から後期が廃止となる。後期が廃止されたことで、前期の募集人員が180人から200人に増加し、AOII期10人が新規導入となる。データネットでの志望者数は前期で前年比108%。増加しているものの、募集人員が増えることも考慮すると、難易レベルは変わらない見込み。データネットB判定値得点率は79.1%に設定。後期が廃止となり、志望者がどの大学の後期を併願するかが焦点となるがデータネットでは岩手大・人文社会、山形大・人文、新潟大・人文が併願先としてあがっている。
法<前>、経済<前>の動向 データネットでみると、法<前>の志望者数は前年比99%と前年並。データネットB判定値得点率は81.1%に設定しており、前年と同じくレベルの高い入試が展開される見込み。法<前>志望者の出願変更先として考慮される経済<前>は、志望者数が前年比97%とほぼ前年並。難易レベルも前年並とみているが、センター試験と個別試験の配点比が550:600とセンター試験の割合が法<前>の450:900よりも高い。データネットB判定値得点率は、経済<前>が80.0%となっている。それぞれのデータネットB判定値得点率をしっかり見極めて、出願を検討したい。
落ち着いた志望動向の工<前> データネットでみると、工<前>全体の第一志望者数は前年比103%と落ち着いており、難易レベルも変わらない見込み。ただし、各学科によってばらつきもみられ、前年比121%と最も増加率の高い学科は材料科学総合<前>。センター試験と個別試験の配点比は450:800だが、センター試験の得点による合否の相関が高く、センター試験での得点率は出願の判断材料となる。各学科のデータネットB判定値得点率は、機械知能・航空工<前>と情報知能シス<前>で80.0%、建築・社会環境工<前>、化学・バイオ工<前>、材料科学総合<前>で78.9%に設定。