大学別分析レポート

一橋大学/大きな入試変更で後期は狭き門となり大激戦に
前期は募集人員増加で競争緩和 商学部の後期募集廃止、法学部と社会学部の後期募集人員縮小、それに伴う前期募集人員の増加、第1段階選抜予告倍率の変更など、大きな入試変更が行われる。前期では、法学部、商学部、社会学部で募集人員が増加し、前期での合格のチャンスが拡大する。商学部は、第一志望者指数が104と増加し、募集人員の増加率には及ばないもののハイレベルな入試の展開が予想される。募集人員に変更がない経済学部は、第1段階選抜予告倍率の変更により、第1段階選抜通過人数が厳しくなり、データネットでの第1段階選抜ラインは77.8%と4学部で最も高い。
後期は募集人員縮小で狭き門となり、難化必至の大激戦に 後期では、募集人員(60人)に変更がない経済学部は、第一志望者指数は176で、高得点層も大幅に増加し、難化必至の大激戦が予想される。募集人員が10人に縮小される法学部と社会学部は、第1段階選抜予告倍率(6倍)からも躊躇する受験生は多く、経済学部への集中に拍車をかけている。08年度入試での東京大に続き、一橋大の後期募集人員縮小は、東京大、一橋大の前期志望者にとって後期出願先の検討を難しくしている。一方で、後期縮小分の大部分は前期の募集人員増加分となっている。東京大、一橋大ともに前期合格者数が増加し、合格者は後期を受験しないことから、無闇に弱気になることは避けたい。