大学別分析レポート

近畿地区 教育大系/奈良教育大で志望者数増加
近畿地区全体の教育大では奈良教育大が志望者数増加 近畿地区の教育大系全体では落ち着いた志望動向となった。京都、大阪、兵庫、奈良の4つの教育大では奈良教育大<前>のみ志望者数が129%と大幅に増加したが、他の3つの大学では志望者数が減少した。奈良教育大を除く3大学を目指す生徒には積極的に出願させたい。
大阪教育大<前>は競争緩和傾向が継続し志望者数やや減少

大阪教育大<前>では、志望者数は91%とやや減少した。教養学科においては2007年度、2008年度と1倍台の入試となる募集単位が複数出ているため、チャンスは拡大している。データネットB判定値得点率は最も高い中学/数学<前>で74.4%、最も低い中学/美術・書道<前>、中学/技術・家庭<前>で63.9%となった。
京都教育大<前>で個別試験の科目変更の影響は見られず 京都教育大<前>では、志望者数が89%と減少した。ここ数年、2倍前後の入試が継続しているが、データネットでは競争緩和傾向となった。2009年度入試より、3つの専攻で個別試験が変更となるため、志望者は確認の上で臨みたい。教育(学校/社会)<前>では外国語、国語→国語、面接へ、教育(学校/家庭)<前>では国語、数学、理科のうち2教科→国語、面接へ 、教育(学校/数学)<前>では数III選択→必須になる。数学以外の専攻では実質的に教科が削減されることになる。
奈良教育大<前>では揺り戻しで志望者数増加
奈良教育大<前>では、志望者数が129%と大幅に増加した。ここ3年の動きを見ると、学部全体での前期の実質倍率は3.9倍→3.3倍→2.5倍と低下が続いているため、揺り戻しで志望者数が増加している募集単位が多い。学校教育課程で50人以上志望者が集まっているのは、数学62人、社会科59人、理科51人、教育学51人の4つの専修。いずれも10人程度の募集人員であり、志望者が多く集まっているため、データネットB判定値以上を目安にして出願に臨みたい。