大学別分析レポート

奈良女子大・奈良県立大/奈良女子大・理で志望者数が増加
奈良女子大・理<前>は志望者数増加 奈良女子大・理<前>は、ベネッセ・駿台模試における動向通り志望者数が増加している。いずれの学科も個別試験で理科2科目必須(情報科学科は情報含め2科目)であるが、入試配点はセンター試験の方が高いため、学科それぞれのデータネットB判定値得点率を参考に出願を検討したい。学科ごとのデータネットB判定値得点率を高い順に並べると、生物科学科71.4%、化学科69.4%、数学科69.3%、情報科学科67.5%、物理科学科63.8%となっている。またデータネットの時点では化学<前>が最も志望者数が多くなっている。一方で物理科学<前>の志望者数は前年比142%となっているが、実人数では募集人員18人に対して17人と全学科の中で最も少ない集まり具合になっている。過去3カ年において実質倍率1倍台が継続している学科でもあるため、積極的にチャレンジさせたい。
奈良女子大・文<前>は2008年度入試からの揺り戻しで志望者数増加 奈良女子大・文<前>の志望者数は前年比120%と大幅に増加している。競争が緩和した2008年度入試からの揺り戻しの傾向が見られる。しかし得点帯別の志望者数を確認すると高得点層での増加ではないため、難易に変動はないものと見られる。入試配点はセンター:個別が500:400と個別試験での学力も必要になるため、個別試験で課される国語と外国語の記述力を見極めた上で出願を検討したい。なお、データネットでC判定だった場合、個別試験での逆転の目安は第2回ベネッセ・駿台記述模試で偏差値66である。
奈良県立大・地域創造<中>で志望者数減少 奈良県立大・地域創造<前>の志望者数は前年比97%と前年並となっている。一方、前期よりも募集人員が20人多い中期では志望者数は前年比91%とやや減少している。ここ数年続いていた実質倍率の上昇に歯止めがかかりそう。センターで必要となる科目数が前中期とも3−3とアラカルトで、うち国語、外国語が必須であるため、センター試験の平均点ダウンの影響で志望者が他大学へ流出したものと見られる。中期の入試配点はセンター:個別が200:300であり、例年合否混在ゾーンが広いため、個別試験で課される小論文対策をしっかりと行いたい。