大学別分析レポート

京都工芸繊維大・京都府立大/京都工芸繊維大・工芸科学<前>は志望者数が増加
京都工芸繊維大・工芸科学<前>は多くの課程で志望者数が増加 京都工芸繊維大・工芸科学<前>は、ここ3年間の実質倍率が2.6倍→3.0倍→2.8倍と安定した入試が展開されている中で、データネットの志望者数は前年比113%と増加している。特に、設計/電子システム課程は前年比122%と模試の志望動向から継続して志望者数の増加が顕著であり難化傾向を示している。一方、2008年度入試で大幅に易化した造形科学域の志望者数は、前年比119%と増加しているが、難易に影響を与えない層の増加が中心であるため前年並の入試となりそう。各課程の出願の目安はデータネットB判定値得点率71%〜76%であるが、個別試験での逆転が可能な配点比率であるため個別試験対策を抜かりなく行いたい。
京都工芸繊維大・工芸科学<後>は前年同様高いレベルの競争が予想される 京都工芸繊維大・工芸科学<後>は、データネットの志望者数が前年比88%と減少している。しかし、模試の志望動向から継続して大阪大、神戸大の前期日程との併願関係が強く、高得点層は前年並に集まっているため前年並の厳しい入試となる可能性が高い。出願の目安はデータネットのB判定値得点率75%〜78%であり、高いレベルでの入試が予想される。
京都府立大・公共政策<前>は公共政策学科に人気が集まる
京都府立大・公共政策<前>は、模試の志望動向から引き続き公共政策学科に人気が集まっている。データネットの志望者数は公共政策学科が前年比127%、福祉社会学科は前年比90%であり、学科間の難易格差が拡大する可能性が高い。両学科とも2009年度入試においてセンター試験における国語の配点が100点→200点に変更となり、一方で個別試験の国語は200点→100点に配点減となる。前年以上にセンター試験逃げ切りの傾向が強くなるため、B判定値得点率を確実に押さえて出願したい。各学科のデータネットB判定値得点率は公共政策学科が79.3%、福祉社会学科が77.9%である。