大学別分析レポート

北海道地区 センター方式私立大/経済・経営・商学系統で志望者数の増加が目立つ
北海道地区私立大センター方式の特徴と動向 近年の北海道地区のセンター方式は、一部を除き実質倍率1倍台の募集単位が目立つ。データネットにおける系統別の志望動向では、主に経済・経営・商学系統の募集単位で志望者数が増加している。北海道地区においては、センター方式での入試方式別の合格者割合は年々上昇しているが、中でも国公立大との併願関係の強い大学や、競争が緩和している大学において合格者割増率が高い傾向が見られる。これらの現状も踏まえ、募集人員数に惑わされることなく、積極的に出願したい。
注目すべき志望動向(文系) 文系で志望者数が増加している募集単位は、北星学園大・経済(経済)、北星学園大・経済(経済法)、北海商大・商(商)である。中でも北海商大・商(商)は第1回、第3回ベネッセ・駿台マーク模試で、北海学園大や北星学園大との併願関係が強くなっており、データネットでも継続して志望者数が大幅に増加している。また、2009年度入試からセンター方式を新規導入する藤女子大のデータネットB判定値傾斜得点率は、文(日本語・日本)71.4%、文(英語文化)72.9%、文(文化総合)70.0%、人間生活(人間生活)60.0%、人間生活(食物栄養)62.5%、人間生活(保育)66.7%である。
注目すべき志望動向(理系) 人気が継続している看護系統だが、2009年度入試から旭川大・保健福祉(保健看護)と北海道文教大・人間科学(看護)<前>で新たにセンター方式が導入される。旭川大・保健福祉(保健看護)は募集人員3人に対し志望者数が115人、北海道文教大・人間科学(看護)<前>は募集人員6人に対し志望者数226人となっている。データネットB判定値傾斜得点率は、旭川大・保健福祉(保健看護)<前>が56.7%、北海道文教大・人間科学(看護)<前>は61.7%である。一方、天使大・看護栄養(看護)と日赤北海道看大・看護(看護)は志望者数が減少している。しかし、難易度に影響を与えない層の減少がほとんどで、前年並の入試レベルになりそう。実質倍率1倍台前半の募集単位が多い工学系統は、前年並の志望動向で、入試難易度は高くない。よって工学系志望の生徒は積極的に出願したい。