2008年度 大学入試センター試験 自己採点集計 データネット
大学別分析レポート
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大阪大学/複数の学部で新設・改組
(1)統合により外国語学部が新設 大阪外国語大との統合で新設となる外国語学部であるが、学部全体の募集人員を旧大阪外国語大と比べると前期で-109人、後期で-21人と事実上の募集人員削減となる。入試科目の負担が増加して志望者数が減少している。難易度は他の大阪大文系学部と比較すると低くなるものと予想される。
(2)法学部は国際公共政策学科が新設 大阪外国語大との統合を機に、新たに募集人員80人の国際公共政策学科が新設される。国際社会の法、政治、経済を中心に、旧大阪外国語大の社会科学系スタッフとの一体化や外国語教育も行う。データネットの動向では、志望者は集まっているものの、学力層は前後期とも法(法)よりは低くなっている。
(3)理学部は生物科学科で改組 理<前>ではセンター試験の平均点アップの影響もあり、化学科、数学科、物理学科の3学科において志望者数が増加している。また生物科学科は改組により生命理学コースと生物科学コースのコース別募集となる。生物科学コースは前年並に志望者が集まっているが、新設の生命理学コースについては前期の募集人員が少ないこともあり、志望者は集まっていない。志望者の平均点は前後期とも生物科学コースのほうが高い。
(4)工<前>、基礎工<前>は志望者数が増加 工<前>、基礎工<前>はともに全ての学科において志望者が増加している。特に2007年度入試で実質倍率が1倍台となった工<前>において志望者数の増加が顕著であり、全国的な工学系統と同様の志望動向となっている。また、両学部とも後期の志望者数も増加している。要因として、センター試験の平均点アップに加え、大阪大・工<前>との学内併願や京都大・工<前>との併願、東京大後期の全科類一本化(理三除く)の影響による東京大・理科一類<前>との併願などが考えられ、出願には十分な検討が必要だ。

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